背景や目的
近年、AIを活用して作業効率を高める動きが活発になっています。しかし、実際に業務の中で役立つレベルかどうかは、自分で試してみないと分からないと思います。
LINEヤフー社による生成AI活用の義務化のニュースに触発され、今回はパワーポイントやエクセルファイルをAIに編集させる実験をしてみました。
使用したAIモデルは ChatGPT、Gemini、Claudeの3つです。ファイルを添付し、簡単な指示を与えるだけで、どこまで実用的な編集が可能かを検証し、その結果をシェアしたいと思います。
試してみる事
会社の業務をAIを使ってやってみたいと思います。
今回は、開発設計書の変更と業務日報の記入をやってみます。
1.開発設計書の変更
・ファイルは以下のPPTです。(DFD_design.pptx)


・指示文はこれにしました。
| AIへの指示文 |
|---|
| 添付したファイルは、PPT形式の設計書です。設計変更があったので、そのファイルを修正して貰えますか? 設計変更の内容は以下の通りです。 1.ファイル・データベースの追加 ファイル・データベースとして「受注見込情報」が新たに追加されます。 顧客から発生します。 2.処理の追加 顧客から発注見込みの情報を得て、それを「受注見込情報」に格納する新しい処理として「見込処理」が追加されます。 なお、該当ページは2ページ目です。それ以外のページは一切修正しないでください。 |
2.業務日報の記入
・ファイルは以下のエクセルです。(gyomu_nippou.xlsx)

・指示文はこれにしました。
| AIへの指示文 |
|---|
| 添付したファイルは業務日報です。 今日の分を追記して貰えますか? 今日の業務内容は以下の通りです。 ・ABC開発案件で6時間稼働した。進捗は10%から20%になった。問題点は特に無く順調だった。 ・チーム会議で1時間稼働した。 ・事業部会議で1時間稼働した。 |
使用した生成AIモデル
以下の3つで試してみました。
A) OpenAI ChatGPT 5
B) Google Gemini 2.5 Pro
C) Anthropic Claude Opus 4.1
実施した結果について、順番に紹介していきます。
OpenAI ChatGPT 5で実行
OpenAIの最新モデルGPT-5で業務依頼してみます。
まずはチャット画面にアクセスします。(ユーザー登録・ログイン説明は割愛します)

・AIモデルは、一覧からGPT-5を選択します。

まずは開発設計書の変更を試してみましょう。
・入力欄に上で紹介した指示文を入れます。

・+ボタンを押しベースとなる開発設計書を添付します。

・そのまま送信(↑)ボタンを押すと。。

回答が生成されました!PPTが修正されたようです。
クリックして、ファイルをダウンロードします。
ダウンロードもしました!(少し安心した)
※理由は不明ですが、「ファイルが見つからない」と表示され、ダウンロードできない時もあります。
結果ファイルを確認しました。以下の通りで、既存のDFDスライドに図形を3つ追加しただけでした。

指示通り、スライド2のみ編集されていましたが、DFD内の追加図形は不適切で、既存のDFD修正も行われておらず、残念ながらNGです。
以下のようになって欲しかったです。


次は業務日報の記入を試してみます。
・新しいチャットで指示文とエクセルファイルをアップします。

・そのまま送信(↑)ボタンを押すと。。

ダウンロード可能修正済みファイルを生成してくれた!
ダウンロードして確認した結果、以下の通りです。

情報は追記されましたが、以下の3点が変わってしまいました。
– 先頭列が削除されていました。
– 先頭行が「[Unnamed:1~5]見出し」に置き換わっていました。
– 日付や進捗のセル書式も変更されていました。
結果は△かな。
結論、GPTはファイル修正処理はできるが、まだ上手くできないです。
Google Gemini 2.5 Proで実行
続いてGemini 2.5 Proに同じ依頼を行い、どのような編集がされるかを確認しました。
Geminiのチャット画面にアクセスします。(Googleアカウントでログイン)

・AIモデルは、一覧からGemini 2.5 Proを選択します。

開発設計書の変更を試してみましょう。
・入力欄に指示文を入れて、ファイルをアップします。

・そのまま送信ボタンを押すと。。

回答は生成されましたが、ファイルの直接編集はされておらず、手順の説明のみでした。編集を任せたかったので、これはNGです。
次は業務日報の記入を試してみます。
・指示文を入れて、ファイルをアップします。

・そのまま送信ボタンを押すと。。

ファイルではなく、「Code Snippet」=コードを生成したので、これもNGですね。
結論、今のところGeminiはファイル修正はできないかもしれませんね。
Anthropic Claude Opus 4.1で実行
最後にClaude Opus 4.1に同じ依頼を行い、どのような編集がされるかを確認します。
Claudeのチャット画面にアクセスします。(ユーザー登録・ログイン説明は割愛します)

・AIモデルは、一覧からClaude Opus 4.1を選択します。

・指示文を入れて、開発設計書をアップしようとすると。。

「Files of the following format is not supported」エラーが表示された。
PPTに未対応なのは残念ですね。
業務日報ファイルもドラッグ&ドロップしたら、同じエラーが表示された。xlsx形式が未対応。

他のClaudeモデル=Sonnet 4を選択してトライしても同じ状況でした。

結論、Claudeは今のところPPT・エクセルファイル修正に対応していないようです。
最後に結果表でまとめると、
結果表
開発設計書変更(PPTファイル)結果は下表通りです。
| AIモデル | 結果 | 補足説明 |
|---|---|---|
| GPT 5 | ✕+ | ファイル作成:〇 ファイル内容:指示と合っておらず、NG。 |
| Gemini 2.5 Pro | ✕ | ファイル作成:✕ (説明のみ出力され、ファイル未修正) |
| Claude Opus 4.1 | ✕ | ファイル作成:✕ (PPTファイル形式未対応) |
業務日報(エクセルファイル)結果は以下の通りです。
| AIモデル | 結果 | 補足説明 |
|---|---|---|
| GPT 5 | △ | ファイル作成:〇 ファイル内容:80%指示通り(不必要な変更あり)。 |
| Gemini 2.5 Pro | ✕ | ファイル作成:✕ (コードのみ出力され、ファイル未修正) |
| Claude Opus 4.1 | ✕ | ファイル作成:✕ (エクセルファイル形式未対応) |
今回はここまでです。
まとめ
資料編集は地味だが時間がかかる業務であり、
AIを活用できればと思って実験をしてみました。
現時点では、どのモデルも資料修正の精度はまだ不十分と感じました。指示内容は理解が出来るが、ファイル修正方法が分からない、そんな感じでした。
普段の業務では、文章校正、調査のためのGoogle代替、構築手順の点検・再確認のサポートにAIを使っています。それらはとても役に立っていますので、今後に期待を致しましょう。
AI ಹೀಗೆ ವಿಕಸನಗೊಳ್ಳುವುದನ್ನು ನಾನು ಭಾವಿಸುತ್ತೇನೆ.
(AIの進化が楽しみです。)
