背景や目的
会社の業務でAIを活用する取り組みとして、今回は資料作成AIツールを使ってPPTを作成してみます。
約1年前に一度試した時には、実務で利用するには全然ダメでしたが、この数か月で資料作成AIツールの話題がとても増えた気がしていまして、その実力を試したくなった次第です。
本当に業務で使えるなら、使う段階に移行しよう、とも思います。
試してみる事
開発中アプリのマニュアル作成をさせてみます。
AIモデルへの指示内容(プロンプト文)は以下のようにしてみます。
| プロンプト文 |
|---|
| INFOMANアプリが完成した。画面ショットを3画像添付するので、操作マニュアルを作成して下さい。 以下は画面毎の簡単な説明です。 画面1:起動時の先頭画面です。デスクネッツのINFOMANリンクボタンをクリックすると起動します。ここで「こちらからどうぞ」を押すと次のアカウント選択画面が開きます。 画面2:アカウント選択画面です。普段お使いのアカウントを押すと、チャット画面が開きます。 画面3:チャット画面です。質問文を入力して、送信を押すと回答が表示されます。 |
AIモデルへ与える画像は以下の3つです。プロンプトで言及された画面ショットです。



そして、同じ事を以下の2つのツールで試し、
・Google Slides
・Adobe Express
マニュアルとして成立するか、確認してみたいと思います。
Google Slidesでの試用
まずGoogle Slidesで試します。
・PC内でChromeブラウザを開き、Google Slidesにアクセスしてログインします。
「Blank presentation」をクリックし、新しいプレゼンテーションを作成します。

すると、以下の画面が表示されました。

・「Slides」を押すと、右側にプロンプト入力用のパネルが表示されます。

GPTチャット画面であれば画像とプロンプトを1箇所に入力できますが、このツールでは画像は上で開いているスライド内に貼り付けて、プロンプトは右下にある入力箇所に入れます。

まず、あらかじめ用意していた画像を、現在開いているスライド内に貼り付けます。
・左側エリアに、3つの画像をドラッグ&ドロップします。


次にプロンプトを入力欄に入力します。

・プロンプトの選択肢は「Slide」「Image」「Infographic」の3種類がありますが、今回は「Slide」を選択したまま、用意していたプロンプト文を右下の入力欄へコピー&ペーストします。

・入力後、「↑」を押して実行します。
数秒後、右側のパネル内にスライド結果案が表示されました。


・案はクリックして内容を確認できました。



・良さそうなので、それぞれの案表示内で「Insert as new slide」を押し、すべてのスライドを現在のプレゼンテーションに新しいスライドとして挿入しました。挿入後の画面は以下の通りです。
(1枚目のスライドは入力用に使用した)

整理して最終的に、作成されたマニュアルは以下の通りです。



構成自体は整理されており、知らない人がマニュアルを見てもアプリを起動できそうな印象です。
ただし課題は、生成結果が編集可能なPPT要素(テキストボックスや図形など)ではなく、1枚の画像として出力される点です。そのため、実務での手動による微修正や差し替えはできません。
(参考)
細かいことですが、生成結果で一部の画像が変更されており、テキストもやや判読しづらい箇所もありました(AIによって加工されたような印象を受けます)。

次はAdobeのPPT作成AIツールを試してみます。
Adobe Expressでの試用
次は、Adobe Expressで作成してみます。
・PC内でChromeブラウザを開き、GoogleでAdobe Expressを検索してアクセスします。ログイン後、以下のようなホーム画面が表示されます。

・画面下部にあるクイック編集内「プレゼンテーションを生成」を押します。

すると、以下の画面が表示されました。

・入力欄でプロンプトを入力します。用意していたプロンプト文をコピペします。

次は画像を追加します。
下にある「ファイルを追加」ボタンを押して画像ファイル(.png)のアップロードを試しましたが、「ファイルタイプ.pngはサポートされていません」と表示され、アップできませんでした。


そこで、先ほどGoogle Slidesに貼り付けた3枚のスクリーンショットを1枚のスライドにまとめ、PPT形式のファイルとして保存して使うことにしました。
作成したPPTはこんな感じです。

・準備できたPPTファイルを、下の「ファイルを追加」ボタンからアップロードします。

正常にアップロードされました。
・「次へ」を押します。テンプレート選択画面が表示されたため、7番目のテンプレートを選択しました。(適当に選択)

・確認用のアウトラインが表示されましたが、特に修正は行わず、そのまま「生成」を押しました。

生成中のモーダルが以下のように表示されました。

約1分後、画面が切り替わり、プレゼンテーションが自動生成されました。






上記のPage1~Page5が生成されたマニュアルです。Google Slidesは3枚構成でしたが、こちらは5ページ構成になりましたね。ただし、提供した画像が使用されていませんでした。
初見ではやや分かりづらいものの、内容は整理されており、アプリを起動できる可能性はあります。一方で、各パーツが編集可能な点は良いと感じました。
(参考)
画像入りPPTを一度PDFに保存して添付も試みましたが、添付時に「アセットを処理できませんでした」とエラーが表示されました。参考までに記載します。

結果
「AIでマニュアル作成が可能か(初見の人が見て操作できるか)」という観点で評価すると、結果は以下の通りです。
| AIツール | 評価 | マニュアルとしての質 |
|---|---|---|
| Google Slides | 〇 | 画像が反映され、手順も整理されているため、初見でも操作可能。 |
| Adobe Express | △ | 手順は整理されているが、提供画像が使用されておらず初見では少し分かりづらい。編集可能なため修正すれば利用可能。 |
まとめ
今回は有名なAIツールでマニュアル作成を試してみて、どちらのツールもマニュアルとしてまずまず機能しそうだと感じました。
一番気になったのは、画像の指定方法に違いがある点でした。これによって結果の質に差も出そうで、別々に指定できるツールの方が良さそうでした。
今回は画面数が少ない単純な例だった事や、指示文に操作手順の説明を加えた事が良い内容になった要因かもしれないので、次回はもっと曖昧な指示文でも試したいと思います。
なお、今回は生成後の修正指示は行っていません。指示文の精度による出来栄えの違いも含め、本番のマニュアル作成でも使えるか、検証してみます。
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(AIの使用をもっと見つけましょう)
